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夜空

第2回 令和 4年 5月 21日 ヒメボタルの観察会

ヒメボタル(姫蛍、Luciola parvula)
コウチュウ目ホタル科昆虫の一つ。日本固有種

ヒメボタルの形態

 

 ヒメボタルは、日本固有のホタルで、ゲンジボタルやヘイケボタルと異なり、幼虫期から一生を陸上で生活する陸棲のホタルです。ヒメボタルには、大型と小型がおり、神奈川県箱根を境に東日本には大型が、西日本には大型と小型が分布しており、小型のヒメボタルは西日本の低地に広く分布していると言われています。(池田産は大型)

 色は黒色で、前胸部には赤斑があり、黒褐色の半円形があります。赤斑は、地域、あるいは同地域においても個体のよって形が異なっている場合があります。また、ゲンジボタルとヘイケボタルに比べるとオスはかなり大きい複眼を持っています。一方、ヒメボタルのメスは、オスに比べてずんぐりむっくりしており、他のホタルと違ってメスの方がオスより概ね小さいです。(雌雄がほぼ同じ大きさの場合もあります。)また、ヒメボタルのメスは後翅が退化しており飛ぶことができません。複眼もオスがかなり大きいのに対して、メスは小さいです。

 活動時間は、地域によって大きな違いがあります。日没30分後くらいから発光を始め、21時ないしは22時頃まで活動する場所と23時または24時頃から発光活動を始める深夜型のヒメボタルもいます。また同じ場所においても、気象条件や照度などによって発光を始める時刻に30分ほどの違いも見られます。
日中は、ゲンジボタルやヘイケボタルのように茂みの草陰や木の葉の裏で休むのではなく、地上に積もった落ち葉の中や土の上で休んでいます。

IMG_0945.JPG

写真に撮るのん
​ムズすぎんで

冬の鹿

成虫はストロボのように点滅して黄色に光るのでゲンジボタルやヘイケボタルとは光り方や色でも見分けがつきます。ヒメボタルのメスはオスと外観も少し異なりますが、何より後翅が退化していて飛ぶことができない点が大きく違うところです。メスは草むらで光ってオスに合図を送ります。そして交尾後はほとんど光ることなく何回かに分けて産卵します。

ナポレオン犬

この日は少なかったですが、見て・触ることができて貴重な体験でしたね。このような素敵な環境を大切に守っていきましょう!

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